無線機 | ||
トオル |
意見もだいたいまとまったことだし あとは始動させるだけか! |
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鈴音 | 鈴音・・・ドキドキしちゃうよぉ! | |
絵里奈 | つながる保証はどれくらいあるんですの? | |
理香 |
そんなものがあるくらいなら ここまで使いもせずに 大事にとってなんかおかないわよ。 |
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絵里奈 |
・・・じゃあ 失敗するかも知れないんですわね?! |
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教授 |
まぁまぁ どちらにせよ わしらは悪運強いヤカラの集団じゃぃ! |
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教授 | きっと大丈夫じゃよ! | |
教授 |
じゃなきゃ ここまでだって 生き残れはすまい。 |
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教授 |
己が力を信じるのみじゃ。 駄目なら何度でも挑戦すればよろし!! |
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教授 | きっと大丈夫じゃよ! | |
鈴音 |
わぁ〜い 教授!! ホントに先生みたぁい! パチパチ!! |
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教授 |
ホントに先生なんじゃがな。 とほほ・・・。 |
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トオル |
大丈夫? 沙織ちゃん。 顔色が悪いけど・・・ |
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沙織 |
え? う・・・うん! ダイジョーブ!! なんか緊張しちゃって! |
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理香 |
じゃあ 善は急げ! やってみましょっか! |
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鈴音 |
もしもうまくいったら 誰かお迎えが来てくれるのかなぁ? |
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理香 |
衛星に対するコンタクトが成功したら 近くを航行中の船が要請を受けてやってくるはず。 |
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沙織 |
でも・・・そしたらキャンプともお別れですね。 ちょっと寂しいな。 |
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トオル | ほんと・・・いろいろあったよな・・・ | |
教授 |
さあさあ ちゃきちゃきやらんと 陽が暮れてしまうぞぃ!! |
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理香 |
じゃ さっそく電源ON! ・・・なんて呼びかけようか? |
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教授 | やっぱりSOSが無難かのぉ? | |
絵里奈 | それはつながってからのお話ですわ。 | |
沙織 |
理香さん アンテナの位置は こんなカンジでいいんですか? |
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理香 | いいわよ。 | |
理香 |
・・・うん! 正常に作動し始めたようだわ。 |
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トオル |
ふと思ったんだけど外でやった方が いいのでは? |
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理香 | 静かに!! 何か聞こえたわ!! | |
理香 |
こちらは無人島! 避難者からの非常無線です! |
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理香 | どなたかお聞きの方はいらっしゃいませんか?! | |
鈴音 | 何か聞こえたぁ? | |
理香 | ううん・・・さっきの一回だけ。 | |
理香 |
つかみかけたと思ったのに・・・ ダメだったみたい・・・ |
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教授 | まだあきらめるのは早いぞぃ。 | |
理香 |
こちらは無人島! 避難者からの非常無線です! |
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理香 | どなたかお聞きの方はいらっしゃいませんか?! | |
絵里奈 | ・・・ダメみたいですわね。 | |
理香 | やっぱりそう簡単にはいかないっか・・・ | |
鈴音 | ねぇねぇ! ちょっと鈴音にも貸して! | |
鈴音 |
こちら鈴音です! お願いです。誰か答えてください!! |
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鈴音 | ・・・しーんって・・・ | |
絵里奈 |
鈴音ちゃん・・・しかたありませんことよ。 気にすることはありませんわ。 |
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鈴音 | あ・・・あっ!! | |
鈴音 | ちょっと待って!! なんか聞こえるっ!! | |
理香 | 貸してっ!! | |
− | 大切な宝物 | 最悪の結末 |